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文献概要
今月の主題 糖尿病臨床の最先端 糖尿病合併症の診断・治療の新しい展開
糖尿病性腎症—治療の諸問題
著者: 平井法博1 矢島義忠1
所属機関: 1北里大学医学部内科
ページ範囲:P.291 - P.293
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●糖尿病性腎症は進行すると患者のQOLは著しく低下し,予後不良である.したがって,発症あるいは進展の遅延・阻止が最重要課題である.
●管理・治療に際しては高リスク者の特定と早期診断が重要である.
●糖尿病病型にかかわらず,腎症対策としては,①良好な血糖コントロール,②有効な血圧コントロール,の長期効果が確認されており,また③蛋白質摂取制限,④高脂血症治療,⑤禁煙などの有用性が示されている.これら対策の病期に応じた適用が必要である.
●尿アルブミン(あるいは尿蛋白)排泄率の変化は経過観察の良い指標ではあるが,GFR(糸球体濾過値)低下率あるいは末期腎不全への移行時期の変化が最も重要な指標となる.
●糖尿病性腎症は進行すると患者のQOLは著しく低下し,予後不良である.したがって,発症あるいは進展の遅延・阻止が最重要課題である.
●管理・治療に際しては高リスク者の特定と早期診断が重要である.
●糖尿病病型にかかわらず,腎症対策としては,①良好な血糖コントロール,②有効な血圧コントロール,の長期効果が確認されており,また③蛋白質摂取制限,④高脂血症治療,⑤禁煙などの有用性が示されている.これら対策の病期に応じた適用が必要である.
●尿アルブミン(あるいは尿蛋白)排泄率の変化は経過観察の良い指標ではあるが,GFR(糸球体濾過値)低下率あるいは末期腎不全への移行時期の変化が最も重要な指標となる.
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