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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻2号

1996年02月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病臨床の最先端 糖尿病合併症の診断・治療の新しい展開

IGTと冠動脈硬化

著者: 嶋田昌子1 山田信博2

所属機関: 1虎の門病院内分泌代謝科 2東京大学医学部第3内科

ページ範囲:P.310 - P.312

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ポイント
●耐糖能異常,IGT(impaired glucose tolerance)は特にインスリン抵抗性を基盤とした耐糖能異常,高血圧,高VLDL-TG(triglyceride)血症,低HDL-C(choleserol)血症,高インスリン血症,肥満が合併した病態であるSyndorome Xという概念が虚血性心疾患に至りやすいという意味で重要である.
●高インスリン血症は脂質代謝異常を発症させるとともに,血管収縮性を亢進し,高血圧を発来させる.それがまた動脈硬化病変形成の原因となる.
●IGTは糖尿病予備群と考えられているが,冠動脈硬化症の危険群という意味からも注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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