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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻2号

1996年02月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病臨床の最先端 トピックス—糖尿病発症関連遺伝子の解析

肥満遺伝子

著者: 細田公則1 小川佳宏1 中尾一和1

所属機関: 1京都大学医学部臨床病態医科学・第2内科

ページ範囲:P.334 - P.335

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ポイント
●肥満(ob)遺伝子は遺伝性肥満のob/obマウスの病因遺伝子としてクローニングされ,ob/obマウスでナンセンス変異が認められた.
●ob遺伝子産物のレプチン(leptin)は脂肪組織特異的に生合成され,血中へ分泌される.また,レプチンの動物への投与により,摂食抑制とエネルギー消費増加が観察された.
●レプチンは脂肪組織から血中に分泌されて,中枢に作用するsatiety factorであると想定される.
●ob/obマウス以外の動物およびヒト肥満患者でob遺伝子の構造の異常は報告されておらず,脂肪組織におけるob遺伝子発現の亢進が認められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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