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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻3号

1996年03月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患Q&A 肝疾患の疫学と機序

日本人のウイルス肝炎にはどのような特徴があるか

著者: 矢野右人1

所属機関: 1国立長崎中央病院臨床研究部

ページ範囲:P.418 - P.420

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ポイント
●最近ウイルス肝炎はA型,B型,C型,D型,E型,F型,G型に分類されているが,わが国で臨床上問題になるのはA型,B型,C型の3者である.
●A型肝炎は経口感染で,急性肝炎として一過性感染しか存在せず,B型肝炎,C型肝炎は血液由来感染で,一過性感染のほか,キャリアとして持続感染が成立する.
●B型肝炎の持続感染が母子感染でのみ成立するのに反し,C型肝炎は水平感染でも容易にキャリアへ進展する.
●A型肝炎は,わが国では次第に抗体陽性者が高齢化し,感染対象が広がり,高齢化,重症化の傾向にある.
●B型肝炎,C型肝炎は既に予防対策が進み,キャリアは限定されてきた.
●C型対B型の疾病比は7.5対2.5とわが国ではC型肝炎キャリアが断然多数を占め,これらの肝硬変・肝癌への対応が問題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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