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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻3号

1996年03月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患Q&A 肝疾患の疫学と機序

肝腎症候群の発症機序は解明されたか

著者: 与芝真1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院消化器内科

ページ範囲:P.438 - P.440

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ポイント
●肝腎症候群(hepatorenal syndrome:HRS)は,重症肝障害時の全身的循環動態の異常と腎内部の循環動態異常が組み合わされて発症する機能的な腎前性腎不全である.
●全身的には血管拡張がみられるのに腎血管には攣縮が起こる.
●その機序には種々の血管作動物質の関与が想定されているが,必ずしも治療に反映されておらず,十分解明されたとはいえない.
●臨床的観点からは,中分子領域に蓄積する新しい血管作動性物質の存在を想定したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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