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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻3号

1996年03月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患Q&A 肝疾患の診断

HCV関連検査を日常診療でどのように使い分けるか

著者: 吉澤要1 田中栄司1 清澤研道1

所属機関: 1信州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.452 - P.454

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ポイント
●C型肝炎ウイルス(HCV)感染の診断には血清学的および遺伝子学的方法を用いる.
●血清学的診断は,HCV遺伝子の非構造領域やコア領域に対応したペプチドを抗原とした抗体測定で,現在はこれらのペプチドを組み合わせた第二世代あるいは第三世代HCV抗体測定系が開発され,C型慢性肝疾患の95%以上は診断可能である.
●遺伝子学的診断はHCVの存在診断として,HCV遺伝子をRT-PCR法(HCV RNAPCR定性)で検出する方法で,HCV抗体産生前のC型急性肝炎初期,抗体陰性の慢性例の診断,肝機能正常者でのHCV感染の既往とキャリアの鑑別,IFN治療の効果判定に有用である.
●bDNAプローブ法やHCVの遺伝子型の判定はIFN治療における効果予測に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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