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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻3号

1996年03月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患Q&A 肝疾患の診断

C型慢性肝炎における肝細胞癌の早期診断はどのように行うか

著者: 江原正明1

所属機関: 1千葉大学医学部第1内科

ページ範囲:P.479 - P.481

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ポイント
●C型慢性肝炎・肝硬変の患者に対する肝細胞癌の早期診断のためには,3〜6カ月に1回の超音波検査を行うべきである.
●超音波検査(平均間隔5カ月)を定期的に行った肝硬変患者より発見された肝細胞癌のうち62%は腫瘍径2cm以下であった.
●肝細胞癌の確定診断において,画像診断は径1.5cm以下の腫瘍には限界がみられ,細径針を用いた組織生検が必要である.
●肝内実質エコーの粗造なパターンを示す例では,肝細胞癌発生のhigh risk群であり,造影CTあるいはMRIを年に1〜2回程度は行うべきである.
●フェライトなど網内系に取り込まれる組織特異性の新しいMR造影剤は早期発見に有望である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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