icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻3号

1996年03月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患Q&A 肝疾患の治療

IFN療法が有効な症例をどう見つけるか

著者: 折戸悦朗1 溝上雅史1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部第2内科

ページ範囲:P.496 - P.499

文献購入ページに移動
ポイント
●C型慢性肝炎に対するインターフェロン(IFN)療法が行われているが,著効となる例は30〜45%にすぎない.したがってIFN療法を行う場合,治療前にその有効性を予測し,適応や用法・用量を検討していくことが重要である.
●現在のところ,治療前血清ウイルス量,HCV genotype,肝線維化などが臨床的に治療効果予測のマーカーとして用いられている.また,IFN治療開始早期のHCV RNAの消失の有無も,その後の治療効果を反映しており有用である.
●したがって,IFN療法が有効と予測される症例群を見極めるためには,まずC型慢性肝炎であることを正確に診断すること,次に血清ウイルス量を定量すること,そしてウイルス量が低値であれば肝生検にて肝の線維化をみた後,十分著効が予測できそうな症例に対しては積極的にIFN療法を勧めていくことが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら