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文献概要
今月の主題 肝疾患Q&A 肝疾患の治療
高齢者にどこまでIFN治療を勧めるか
著者: 茶山一彰1
所属機関: 1虎の門病院消化器科
ページ範囲:P.504 - P.505
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●高齢者では,まずその患者の生命予後,肝不全死に至る可能性について考慮し,治療を選択する必要がある.
●C型慢性肝炎では,肝硬変に進行していない,慢性肝炎の状態から発癌する症例は少ない.したがって,生存中に肝硬変へ進行する可能性のない患者には不必要な治療はすべきではない.
●高齢者では,副作用の発現頻度が高いことに留意すべきである.特に,治癒する確率の低いgenotype 1b,高ウイルス量の症例では,高用量のインターフェロン(IFN)を用いても治癒は望みがたく,IFNは勧められない.
●患者のactivity,果たしている社会的役割,性格,治療に対する希望,期待度などについても考慮する必要がある.
●高齢者では,まずその患者の生命予後,肝不全死に至る可能性について考慮し,治療を選択する必要がある.
●C型慢性肝炎では,肝硬変に進行していない,慢性肝炎の状態から発癌する症例は少ない.したがって,生存中に肝硬変へ進行する可能性のない患者には不必要な治療はすべきではない.
●高齢者では,副作用の発現頻度が高いことに留意すべきである.特に,治癒する確率の低いgenotype 1b,高ウイルス量の症例では,高用量のインターフェロン(IFN)を用いても治癒は望みがたく,IFNは勧められない.
●患者のactivity,果たしている社会的役割,性格,治療に対する希望,期待度などについても考慮する必要がある.
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