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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻3号

1996年03月発行

今月の主題 肝疾患Q&A

肝疾患の治療

UDCAはPBCの長期予後を改善できるのか

著者: 柴田実1 上野幸久2

所属機関: 1東京都立荏原病院内科 2川崎中央病院内科

ページ範囲:P.510 - P.512

文献概要

ポイント
●ウルソデオキシコール酸(UDCA)は,PBC治療薬のなかで,安全性と検査成績の改善という点で最も有用であり,本疾患の第一選択剤である.
●UDCAは,病初期に投与するほど有効であり,中等度以上の黄疸例には無効である.
●UDCA長期投与例の中には,当初は無症候性でも経過中に黄疸や食道静脈瘤が出現する例があり,治療法としての限界がうかがわれる.
●UDCAは,PBCの進行を遅らせるが治癒させることはできない.UDCAによりPBCの長期予後がどの程度改善するかは不明である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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