icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻3号

1996年03月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患Q&A 肝疾患の治療

小肝癌の治療法をどう選択するか

著者: 春日井博志1 藤田真2 佐々木洋3

所属機関: 1大阪府立成人病センター内科 2大阪府立成人病センター放射線科 3大阪府立成人病センター外科

ページ範囲:P.529 - P.531

文献購入ページに移動
ポイント
●2cm以下の小肝癌の治療法には,主に切除術,PEIT,TAEの三者がある.
●切除術は,病巣を完全に除去できて,再発も比較的少ないが,術後合併症のリスクがある.PEITは,簡便かつリスクの低い治療法であり,腫瘍濃染のない症例には特に有効である.TAEは,腫瘍濃染のみられる多発例に有効であるが,他の治療法に比べて予後はやや不良である.
●小肝癌の治療法の選択にあたっては,腫瘍の進行程度および肝予備能などの背景因子を正確に分析したうえで決定すべきである.その場合,切除術を第一選択とし,切除不能例に対してはPEIT,TAEなどの内科的治療が望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら