文献詳細
文献概要
今月の主題 肝疾患Q&A 肝疾患の治療
肝細胞癌の最良の治療手順をどう決定するか
著者: 黒川典枝1 沖田極1
所属機関: 1山口大学医学部第1内科
ページ範囲:P.536 - P.537
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●外科的切除が可能な肝細胞癌症例のうち,中・低分化型肝癌は切除を第一選択とすべきである.
●腫瘍径2cm以下の高分化型肝細胞癌は,PEITやPMCTなどで局所の根治が可能なため,その後の再発に備えて肝予備能を温存する意味からも内科的治療が望ましい.
●動脈血流の豊富な肝細胞癌に対しては,TAE,chemolipiodolizationとPEITの併用が効果的である.
●高率に再発する肝細胞癌の特性を念頭におき,厳密な経過観察と長期にわたる集学的治療を丹念に根気よく行うことが,予後の改善につながる.
●外科的切除が可能な肝細胞癌症例のうち,中・低分化型肝癌は切除を第一選択とすべきである.
●腫瘍径2cm以下の高分化型肝細胞癌は,PEITやPMCTなどで局所の根治が可能なため,その後の再発に備えて肝予備能を温存する意味からも内科的治療が望ましい.
●動脈血流の豊富な肝細胞癌に対しては,TAE,chemolipiodolizationとPEITの併用が効果的である.
●高率に再発する肝細胞癌の特性を念頭におき,厳密な経過観察と長期にわたる集学的治療を丹念に根気よく行うことが,予後の改善につながる.
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