文献詳細
文献概要
演習 胸部CTの読み方・9
乾性咳嗽,微熱を繰り返した21歳の男性
著者: 横崎恭之1 重藤えり子1 山木戸道郎2 粟井和夫3
所属機関: 1国立療養所広島病院呼吸器科 2広島大学医学部第2内科 3厚生連広島総合病院画像診断部
ページ範囲:P.589 - P.594
文献購入ページに移動症例は21歳,男性.平成7年1月頃から,時に乾性咳嗽,微熱が出現し,近医の投薬により軽快していた.しかし,同じ症状を繰り返し,同年5月頃から咳嗽が次第に強くなり,6月に胸部X線写真を撮影,両肺野に計10個程度の2〜5cmの結節を認め,当科へ紹介された.職業は主に衣類の配送で,粉塵の吸入歴はなく,ペットの飼育もしていない.血液検査所見は,WBC 9,400(St 4%,Sg 65%,Eo 3%,Ba 1%,Ly 17%,Mo 10%),ESR 28,CRP 3.9, CEA 1.7で,他の一般生化学検査に著変はない.
掲載誌情報