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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻3号

1996年03月発行

文献概要

Drug Information 副作用情報・2

薬剤性ショック(1)

著者: 浜六郎1

所属機関: 1阪南中央病院内科

ページ範囲:P.609 - P.611

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早期の適切な診断と処置が肝要
 薬剤による死亡原因として,ショックは非常に重要である.それまで(病気はあっても),元気であった人が突然死亡する.そのために,家族は医師の医療に不信をもち,医療訴訟の原因になるケースも多い.重症の薬剤性ショックは分単位の勝負である.発症早期の適切な診断,適切な処置が極めて大切であり,それを誤ると患者の生命にかかわる場合も多い.また,いかにショックの診断と処置が適切であっても,原因となった薬が患者の原疾患の治療に不適切である場合(適応外,用量・用法の間違い,禁忌薬など)は,訴訟になれば敗訴する可能性が大きくなる.しかも,薬剤によるショックは日常の診療でも決して少なくはなく,300床規模の当院のような病院でも年間数件程度経験するほどである.
 ショックの詳細な作用機序などについては他にゆずり,本稿では,ともすれば忘れられがちな,しかも実戦的には重要な事項についてその基本を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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