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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻4号

1996年04月発行

今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス

内科と皮膚科の境界領域

アレルギー性肉芽腫症(Churg-Strauss病)

著者: 北島拓弥1

所属機関: 1東京都立府中病院皮膚科

ページ範囲:P.669 - P.671

文献概要

ポイント
●アレルギー性肉芽腫症は皮疹が多彩であり,下腿,足背,足趾,足底,手指に好発する.臨床的には喘息症状が先行し,末梢血液所見では好酸球増多をほぼ全例に認める.
●病理組織学的所見は,著明な好酸球浸潤を伴う壊死性血管炎と血管外肉芽腫を特徴とする.特徴的な病理学的所見が皮膚で認められないときは,他組織の生検が必要である.血管炎の所見がみられないときは,連続切片の作成が望ましい.
●鑑別すべき疾患としては,結節性動脈周囲炎,好酸球増多症候群,Wegener肉芽腫症がある.
●治療としては,ステロイド療法や免疫抑制剤が有効である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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