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今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス 内科と皮膚科の境界領域
内臓悪性腫瘍と皮膚症状
著者: 海老原全1
所属機関: 1東京都済生会中央病院皮膚科
ページ範囲:P.675 - P.677
文献購入ページに移動●内臓悪性腫瘍のデルマドロームの非特異的皮膚病変は腫瘍随伴性皮膚病変群,paraneoplastic skin manifestationと呼ばれる.
●腫瘍随伴性皮膚病変群には,ホルモン・酵素障害,免疫反応,免疫能低下によるウイルス感染,発癌物質曝露による病変などが含まれる.
●皮疹は紅斑に角化異常,水疱,色素沈着などが複合して認められ,掻痒を伴うことが多い.
●治療抵抗性,異常な形・分布の皮疹をみた場合は,内臓悪性腫瘍の潜在を疑う必要がある.
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