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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻4号

1996年04月発行

文献概要

今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス 内科医が知っておきたい皮膚疾患

疥癬

著者: 大滝倫子1

所属機関: 1九段坂病院皮膚科

ページ範囲:P.701 - P.703

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ポイント
●疥癬はヒゼンダニが皮膚の角層に寄生して起こす皮膚感染症の一つで,病型により普通の疥癬とノルウェイ疥癬の2型がある.
●現在,疥癬の流行期にあり,老人施設での集団発生が多い.感染源の多くはノルウェイ疥癬患者であり,隔離し,感染機会のあった者はすべて治療の対象とする.
●疥癬治療薬は硫黄剤,安息香酸ベンジル,クロタミトンなどがある.普通の疥癬では頸部より下の全身に,ノルウェイ疥癬では頭頸部も含め全身に塗布する.雌を除き雄や幼虫など,所在を特定できないためである.
●ヒゼンダニが死滅するまではステロイド剤を使ってはいけない.
●掻痒を訴える患者,特に老齢の患者をみるとき,本疾患が流行期にあることを忘れてはいけない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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