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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻4号

1996年04月発行

文献概要

今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス 内科医が知っておきたい皮膚疾患

皮膚T細胞性リンパ腫—菌状息肉症とSézary症候群を中心にして

著者: 岩月啓氏1

所属機関: 1福島県立医科大学皮膚科

ページ範囲:P.709 - P.711

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ポイント
●皮膚の末梢性T細胞性リンパ腫の代表格である菌状息肉症とSézary症候群では,脳回転状核を持つCD4陽性T細胞が表皮親和性をもって増殖するのが特徴である.
●普通,菌状息肉症は紅斑期に始まり,10〜20年かけて扁平浸潤期,腫瘍期を経て内臓浸潤期へと進行する.
●Sézary症候群は,紅皮症,T細胞の白血化とリンパ節腫脹を特徴とする.
●菌状息肉症とSézary症候群はcutaneous T-cell lymphoma(CTCL)とも呼ばれ,病因として,経表皮的な持続的抗原刺激やHTLV(ヒトT細胞白血病ウイルス)-1類似のウイルス感染が示唆されている.
●EBウイルスの持続感染が病因と思われる皮膚T細胞ないしNK細胞リンパ腫は,しばしばhemophagocytic syndromeやKi-1(CD30)陽性を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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