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medicina Conference・17
発熱,湿性咳嗽を訴えた脳梗塞の既往のある54歳の男性
著者: 高橋義和1 岡井隆広2 有岡宏子3 菊池隆秀4 北原光夫4 押味和夫5
所属機関: 1日本大学医学部第2内科 2河北総合病院内科 3国立国際医療センター総合診療部 4東京都済生会中央病院内科 5順天堂大学医学部血液内科
ページ範囲:P.802 - P.816
文献購入ページに移動主訴:発熱,湿性咳嗽
現病歴:脳梗塞の既往のある54歳の男性が,平成7年6月初旬より夜間に強い湿性咳嗽,39°Cの発熱の出現を認めた.喀痰の色は黄白色で胸痛は認めず,悪寒・戦慄もなかった.抗生剤も投与せず経過を見ていたが,発熱が持続するため,精査目的で入院となった.全身倦怠感,食欲不振はあるが,体重減少,寝汗,血痰は認めなかった.
既往歴:20年前に虫垂切除術施行,3年前に網膜症(単純性網膜症)を指摘された際に糖尿病と診断された.平成7年1月,脳梗塞(左内包梗塞),また大腸ポリープにてポリペクトミー施行.結核の既往はない.
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