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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻5号

1996年05月発行

文献概要

今月の主題 心不全を見直す Introduction

臨床統計値からみた日本人の心不全—有病率,死亡率,原因疾患と頻度など

著者: 半田俊之介1 椎名豊1

所属機関: 1東海大学医学部内科学第1

ページ範囲:P.828 - P.832

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ポイント
●心不全の臨床診断は症候と心ポンプ機能の障害の判定からなる.
●心不全の罹病者は米国では200〜300万人,わが国では50〜100万人と推定される.
●心不全発症率は米国では3〜10/1,000程度で,加齢に比例して増加する.
●原因疾患は米国では虚血性心疾患の頻度が高い.わが国では虚血性心疾患1/3,弁膜疾患1/3,その他1/3程度の比率であるが,米国型の原因疾患分布となる傾向は否めない.
●心不全の生命予後にはばらつきがあるものの,おおむね5年生存率50%程度である.直接死因として心不全自体に加え突然死が重要である.
●心不全の死亡率は,わが国では平成6年度で128.5の数値が得られている.
●心不全の死亡率は,実態が変わらなくとも統計のもととなる死亡診断書の記載法により著しく変化することが明らかである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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