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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻5号

1996年05月発行

文献概要

今月の主題 心不全を見直す 心不全の原因とその対応

前負荷の管理・調節

著者: 赤石誠12

所属機関: 1慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科 2中央臨床検査部心機能室

ページ範囲:P.891 - P.894

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ポイント
●左室にとっての前負荷とは,拡張末期容積である.静脈還流量が増大すれば前負荷が増大し,心拍出量が増加する.末梢血管抵抗が低下するような状態では,心拍出量が増加し,静脈還流,すなわち前負荷が増加する.循環血液量,体位,胸腔内圧,静脈のトーヌスも前負荷を規定する因子である.逆流性弁膜症,貧血も左室前負荷の増大をもたらす.
●心不全における前負荷の軽減は,肺うっ血の改善が主たる目的であるが,心拍出量の増大をもたらす可能性もある.前負荷を減少させるには利尿薬が第一選択である.しかし,新しい薬剤,治療法も存在する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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