文献詳細
今月の主題 心不全を見直す
心不全の原因とその対応
文献概要
ポイント
●左室にとっての前負荷とは,拡張末期容積である.静脈還流量が増大すれば前負荷が増大し,心拍出量が増加する.末梢血管抵抗が低下するような状態では,心拍出量が増加し,静脈還流,すなわち前負荷が増加する.循環血液量,体位,胸腔内圧,静脈のトーヌスも前負荷を規定する因子である.逆流性弁膜症,貧血も左室前負荷の増大をもたらす.
●心不全における前負荷の軽減は,肺うっ血の改善が主たる目的であるが,心拍出量の増大をもたらす可能性もある.前負荷を減少させるには利尿薬が第一選択である.しかし,新しい薬剤,治療法も存在する.
●左室にとっての前負荷とは,拡張末期容積である.静脈還流量が増大すれば前負荷が増大し,心拍出量が増加する.末梢血管抵抗が低下するような状態では,心拍出量が増加し,静脈還流,すなわち前負荷が増加する.循環血液量,体位,胸腔内圧,静脈のトーヌスも前負荷を規定する因子である.逆流性弁膜症,貧血も左室前負荷の増大をもたらす.
●心不全における前負荷の軽減は,肺うっ血の改善が主たる目的であるが,心拍出量の増大をもたらす可能性もある.前負荷を減少させるには利尿薬が第一選択である.しかし,新しい薬剤,治療法も存在する.
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