icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻5号

1996年05月発行

今月の主題 心不全を見直す

心不全の管理・治療

外科治療

著者: 西田博1 北村昌也1 遠藤真弘1 小柳仁1

所属機関: 1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科

ページ範囲:P.944 - P.947

文献概要

ポイント
●僧帽弁閉鎖不全や大動脈弁閉鎖不全では左室収縮末期容積係数(LVESVI)が100ml/m2に達する以前に手術を施行するべきである.
●左室拡張末期容積係数(LVEDVI)が150ml/m2,左室拡張末期径(LVDd)が6.8cmを越えるような症例では冠動脈バイパス術(CABG)後の心機能改善効果は乏しい.
●低左心機能の虚血性心疾患に対する待期的CABGの手術成績は良好で,左冠動脈主幹部病変や多枝病変では経皮的冠動脈形成術(PTCA)ではなくCABGを選択すべきである.
●拡張型心筋症に対する補助心臓の使用は心臓移植へのブリッジとしてのみではなく,離脱,回復をめざした治療法としての展開が注目されつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら