icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻6号

1996年06月発行

文献概要

今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology 血管系のInterventional Radiology 血管形成術

狭心症に対する冠動脈形成術およびステント

著者: 宮崎俊一1

所属機関: 1国立循環器病センター内科心臓部門

ページ範囲:P.1042 - P.1046

文献購入ページに移動
ポイント
●経皮的冠動脈形成術(PTCA)の適応は,臨床的立場と冠動脈の解剖学的形態の両面から考慮する必要があり,適応の決定にあたっては治療目的を鮮明にすることが大切である.
●心臓が立体的な構造物であることを念頭において,複数の角度から当該冠動脈および病変を観察し,三次元的な形態を理解して操作することがPTCA手技のコツである.
●PTCAの最大の問題は再狭窄の発生である.ステントの登場は再狭窄率を減少させ,治療成績の向上に寄与したが,それでも10〜20%の頻度で再狭窄が生じる.ステントを挿入できない細い冠動脈に対するPTCAは今後の課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?