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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻6号

1996年06月発行

文献概要

今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology 血管系のInterventional Radiology 動脈塞栓術

肝細胞癌に対する動脈塞栓術(TAE)—リピオドール併用動脈塞栓術

著者: 打田日出夫1 松尾尚樹1 阪口浩1

所属機関: 1奈良県立医科大学放射線医学

ページ範囲:P.1108 - P.1112

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ポイント
●肝細胞癌に対する動脈塞栓術(TAE)は,抗癌剤を混入したリピオドール(Lipiodol:Lp)併用TAE(Lp-TAE),すなわちLp-emulsionを作製して肝動脈から注入し,ゼラチンスポンジ細片で塞栓する方法が一般化しているが,Lpは認可されていないので問題が残る.
●SMANCS/Lp-suspensionは認可されており,Lp-TAEに使用されて有用性が検討されている.
●Lp-TAEは肝に広がる進行例に主に行われているが,亜区域または区域に限局した腫瘍には,担癌領域だけにLp-TAEを行うSegmental Lp-TAEにより手術に匹敵する治療成績が得られつつあり,高く評価されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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