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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻6号

1996年06月発行

今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology

血管系のInterventional Radiology 動脈塞栓術

肝細胞癌に対する動脈塞栓術(TAE)—進行肝細胞癌に対する動脈塞栓術

著者: 東原秀行1 岡崎正敏1 竹吉正文1

所属機関: 1福岡大学医学部放射線医学

ページ範囲:P.1114 - P.1117

文献概要

ポイント
●肝動脈化学塞栓術(TAE)は進行肝細胞癌(HCC)の集学的治療の中心的役割を果たす.門脈内腫瘍塞栓(PVTT)を有する症例でも長期生存可能なものが存在する.
●HCCに対するTAEの適応は,全身状態,PVTTの有無,およびTAEされる非癌部肝組織の量と残肝予備能の関係で決定される.決して腫瘍進展度のみで決定されるものではない.
●HCCの予後向上には,①腫瘍進展の阻止,②残肝予備能低下の防止,③胃・食道静脈瘤の破裂の防止,の3事項がバランスよくコントロールされることが肝要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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