文献詳細
今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology
血管系のInterventional Radiology 動脈塞栓術
文献概要
ポイント
●強大な鈍的外力によりひき起こされる重症骨盤骨折は,高率に後腹膜大量出血をきたし,また,その受傷機転より多発合併損傷を伴っていることが多い.
●本症に伴う後腹膜腔出血の主な出血源は内腸骨動脈分枝損傷であるが,この領域には豊富な側副血行路が存在する.
●本症に対する内腸骨動脈の塞栓術は,血管造影にて出血部位を明らかにし,引き続き塞栓術を施行するもので,損傷部の止血のみならず,側副血行路を介する出血の制御も可能であることから,その止血効果は極めて高く,現在最も優れた第一選択の治療法として評価されている.
●強大な鈍的外力によりひき起こされる重症骨盤骨折は,高率に後腹膜大量出血をきたし,また,その受傷機転より多発合併損傷を伴っていることが多い.
●本症に伴う後腹膜腔出血の主な出血源は内腸骨動脈分枝損傷であるが,この領域には豊富な側副血行路が存在する.
●本症に対する内腸骨動脈の塞栓術は,血管造影にて出血部位を明らかにし,引き続き塞栓術を施行するもので,損傷部の止血のみならず,側副血行路を介する出血の制御も可能であることから,その止血効果は極めて高く,現在最も優れた第一選択の治療法として評価されている.
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