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今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology 非血管系のInterventional Radiology
食道癌に対するメタリックステント
著者: 前田宗宏1 田中健寛2 打田日出夫3
所属機関: 1日生病院放射線科 2奈良県立五條病院放射線科 3奈良県立医科大学放射線医学
ページ範囲:P.1129 - P.1134
文献購入ページに移動●メタリックステント(以下,ステントと略す)は,折り畳んだ状態で小径のチューブを通して挿入でき,狭窄部で拡張するという特徴があり,留置時の患者の苦痛が比較的少ない.
●ステント留置術は,他に有効な治療法がない場合にも施行可能であるので,患者のqual-ity of lifeの観点から有用性が高い治療法である.
●手術不能食道癌症例の食道狭窄や瘻孔形成には食道ステントが,中枢気道狭窄には気管・気管支ステントが適応である.
●食道ステントは,狭窄部の拡張・再開通という観点からは非常に有効であるが,移動・穿孔などの合併症の危険性がある.
●食道ステント留置術は,現時点では十分には確立されていない治療法であり,今後,至適なステント形状の確立が望まれる.
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