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図解・病態のメカニズム—分子レベルからみた神経疾患・10
Dystrophin関連蛋白の異常と筋ジストロフィー
著者: 松村喜一郎1
所属機関: 1帝京大学医学部神経内科
ページ範囲:P.1211 - P.1215
文献購入ページに移動 Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)の原因蛋白dystrophinは,筋細胞膜において複数の細胞膜(糖)蛋白と結合し,複合体dystrophin-glycoprotein complex(DGC)を形成する.その1つ,dystroglycanは,筋細胞外基底膜の主要構成蛋白laminin-2とagrinの受容体として細胞外の情報を細胞内に伝達する.dystroglycanはまた,シナプスや髄鞘の形成にも関与する.DGCの構成要素の欠損は,Duchenne型を含む複数の重症型筋ジストロフィーを引き起こす.本稿では,これらの点について解説する.
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