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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻6号

1996年06月発行

文献概要

図解・病態のメカニズム—分子レベルからみた神経疾患・10

Dystrophin関連蛋白の異常と筋ジストロフィー

著者: 松村喜一郎1

所属機関: 1帝京大学医学部神経内科

ページ範囲:P.1211 - P.1215

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 Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)の原因蛋白dystrophinは,筋細胞膜において複数の細胞膜(糖)蛋白と結合し,複合体dystrophin-glycoprotein complex(DGC)を形成する.その1つ,dystroglycanは,筋細胞外基底膜の主要構成蛋白laminin-2とagrinの受容体として細胞外の情報を細胞内に伝達する.dystroglycanはまた,シナプスや髄鞘の形成にも関与する.DGCの構成要素の欠損は,Duchenne型を含む複数の重症型筋ジストロフィーを引き起こす.本稿では,これらの点について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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