icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻7号

1996年07月発行

文献概要

今月の主題 血栓症とDIC 止血機序と血栓形成機序

凝固機序

著者: 森田隆司1

所属機関: 1明治薬科大学生化学

ページ範囲:P.1247 - P.1249

文献購入ページに移動
ポイント
●血液凝固には内因系と外因系が存在するとされているが,「内因系」は試験管の中で観察されるものであり,生理的に意味があるのは組織因子の血流への露出で始まる「外因系」である.
●生理的な凝固カスケードの基本的な流れはVIIa因子/組織因子→IX因子→X因子→プロトロンビン→フィブリノーゲンの逐次的活性化である.
●現在臨床上用いられている活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)およびプロトロンビン時間(PT)は,in vivoでの血液凝固カスケードを正しく反映しておらず,新しい凝固カスケードに基づくPTとAPTTアッセイの改良が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?