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今月の主題 血栓症とDIC 血栓傾向
抗リン脂質抗体症候群
著者: 家子正裕1 小池隆夫1
所属機関: 1北海道大学医学部第2内科
ページ範囲:P.1284 - P.1286
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●APS(抗リン脂質抗体症候群)は,動静脈血栓症,習慣流産,血小板減少のいずれかの臨床症状をもち,3ヵ月以上離れた2回以上の検査で,aCL(抗カルジオリピン抗体)またはLA(ループスアンチコアグラント)が陽性であった場合に診断される(表1).
●膠原病などで認められるaCLは,リン脂質と結合するためにβ2-GPI(β2-glycoproteinI)を必要とする.
●APSにおける血栓形成機序として,aPL(抗リン脂質抗体)の活性化protein Cの阻害が最も考えられている.
●APS(抗リン脂質抗体症候群)は,動静脈血栓症,習慣流産,血小板減少のいずれかの臨床症状をもち,3ヵ月以上離れた2回以上の検査で,aCL(抗カルジオリピン抗体)またはLA(ループスアンチコアグラント)が陽性であった場合に診断される(表1).
●膠原病などで認められるaCLは,リン脂質と結合するためにβ2-GPI(β2-glycoproteinI)を必要とする.
●APSにおける血栓形成機序として,aPL(抗リン脂質抗体)の活性化protein Cの阻害が最も考えられている.
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