icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻7号

1996年07月発行

文献概要

今月の主題 血栓症とDIC 血栓傾向

慢性骨髄増殖性疾患における止血異常と血栓症

著者: 塘賢二郎1 高山博史2 大熊稔2

所属機関: 1京都警察病院内科 2京都大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1290 - P.1292

文献購入ページに移動
ポイント
●MPD(骨髄増殖性疾患)では,血栓症と出血はよく認められる合併症であり,かつ予後に大きな影響を与えるので重要である.
●MPDにおける血栓症の起こるメカニズムについては,血小板数の増加だけでは説明できず,はっきりとしていない.また,種々の血小板機能異常が報告されているが,これも臨床症状との一定の関係は見いだされていない.
●現在では,血小板数と出血・血栓症の危険性との関係がはっきりしていないことと,骨髄抑制療法の長期安全性が確立していないことから,MPDにおいても血小板数をコントロールする必要があるかどうか,症例ごとに厳密にその適応を考慮する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?