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文献概要
今月の主題 血栓症とDIC 血栓傾向
ネフローゼ症候群と血栓傾向
著者: 鈴木亨1 下条文武1
所属機関: 1福井医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.1294 - P.1296
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●ネフローゼ症候群は,高度の蛋白尿(3.5g/日以上)と低蛋白血症(血清総蛋白6.0g/dl以下,あるいは血清アルブミン3.0g/dl以下)を呈し,高脂血症(血清総コレステロール250mg/dl以上)と浮腫を高頻度に合併する症候群である.
●本症候群では,循環血漿量の低下および利尿薬の使用などにより,過凝固の状態である.
●本症候群では,血漿凝固・線溶因子および血小板の異常が存在し,血栓形成の傾向にある.
●本症候群に合併する血栓症としては,肺塞栓症,深部静脈血栓症および腎静脈血栓症などが重要である.
●血栓症は,膜性腎症による本症候群に高頻度に合併する.
●ネフローゼ症候群は,高度の蛋白尿(3.5g/日以上)と低蛋白血症(血清総蛋白6.0g/dl以下,あるいは血清アルブミン3.0g/dl以下)を呈し,高脂血症(血清総コレステロール250mg/dl以上)と浮腫を高頻度に合併する症候群である.
●本症候群では,循環血漿量の低下および利尿薬の使用などにより,過凝固の状態である.
●本症候群では,血漿凝固・線溶因子および血小板の異常が存在し,血栓形成の傾向にある.
●本症候群に合併する血栓症としては,肺塞栓症,深部静脈血栓症および腎静脈血栓症などが重要である.
●血栓症は,膜性腎症による本症候群に高頻度に合併する.
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