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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻7号

1996年07月発行

文献概要

今月の主題 血栓症とDIC 血栓傾向

薬剤による血栓形成傾向

著者: 下平滋隆1 降旗謙一2

所属機関: 1信州大学医学部第2内科学 2信州大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.1312 - P.1314

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ポイント
●エストロゲンは虚血性心疾患の他のリスクファクターと相乗作用を有する.心血管病変を有する前立腺癌の症例では血栓症のリスクを考慮する.
●L-asparaginaseによる血栓症は投与者の1〜12%の頻度でみられる.
●ヘパリン依存性血小板減少症では血栓症は主として末梢動脈に起こり,虚血や壊疽に至る.下肢の切断を要する患者は死亡率が高い.
●先天性プロテインCまたはプロテインS欠乏症の患者にwarfarinを投与すると,血栓症を起こすことがある.
●第IX因子複合体製剤の投与により,DIC/血栓症を起こし得る.
●血栓症を起こし得る薬剤の投与中は,凝固スクリーニングを十分に行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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