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文献概要
今月の主題 血栓症とDIC DIC
固形癌における血栓傾向とDIC
著者: 高橋芳右1
所属機関: 1新潟大学医学部附属病院輸血部
ページ範囲:P.1344 - P.1346
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●固形癌患者は凝固亢進状態にあり,血栓塞栓症やDICを発症しやすい.
●凝固促進物質として,組織因子とcancer procoagulantが重要である.
●固形癌では凝血学的検査異常が高頻度にみられるが,臨床症状には乏しいことが多い.●固形癌のDICでは,出血症状とともに血栓症状も出現しやすい.慢性に経過する例,比較的程度の軽いlow-grade DIC例も多い.
●前立腺癌,卵巣癌によるDICでは,線溶亢進により出血傾向が強いことが多い.
●固形癌のDICでは,原疾患に対する治療が難しい場合が多く,患者の予後,年齢,症状の重症度を考慮して治療方針を立てる.
●固形癌患者は凝固亢進状態にあり,血栓塞栓症やDICを発症しやすい.
●凝固促進物質として,組織因子とcancer procoagulantが重要である.
●固形癌では凝血学的検査異常が高頻度にみられるが,臨床症状には乏しいことが多い.●固形癌のDICでは,出血症状とともに血栓症状も出現しやすい.慢性に経過する例,比較的程度の軽いlow-grade DIC例も多い.
●前立腺癌,卵巣癌によるDICでは,線溶亢進により出血傾向が強いことが多い.
●固形癌のDICでは,原疾患に対する治療が難しい場合が多く,患者の予後,年齢,症状の重症度を考慮して治療方針を立てる.
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