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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻7号

1996年07月発行

文献概要

今月の主題 血栓症とDIC DIC

産婦人科領域のDIC

著者: 寺尾俊彦1

所属機関: 1浜松医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1360 - P.1363

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ポイント
●産科DICは極めて急性で重篤な経過をたどり,血液凝固学的にも典型的なDICの経過,すなわち消費性凝固障害を呈し,急性腎不全などの臓器障害を併発しやすい.
●多くの場合,原因疾患の手術的除去が可能であり,タイミングを失することなく治療すれば予後が良い場合が多い.
●DIC発生と原因疾患(基礎疾患)とは密接な関係にあり,例えば胎盤早期剥離を放置すれば100%DICに進展する.したがってDICの診断もさることながら,原因疾患の正確な診断と早期治療がDIC発生の予防につながる.
●DICを早期に診断し,一刻も早く治療に踏み切るためにDIC診断スコアがある.臨床症状を重視し,血液凝固学的検査成績の結果を待たずして治療に踏み切ることが可能なDIC診断スコアである.
●血液凝固学的検査ではフィブリノゲンが著増する場合が多いが,血小板数はあまり低下しないことが多い.DダイマーFDP,AT-III活性または抗原量,TAT,PICが診断に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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