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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻7号

1996年07月発行

文献概要

今月の主題 血栓症とDIC DIC

術後DIC

著者: 公文啓二1

所属機関: 1国立循環器病センター外科系集中治療科

ページ範囲:P.1364 - P.1365

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ポイント
●術後DICは,①手術侵襲,②術後感染,および,③術後循環不全が主な発生原因である.
●術後DICの発現機序には,組織因子の血流内流入および活性化,IL(インターロイキン)-1・IL-6・TNF(腫瘍壊死因子)などのサイトカインの活性化,血管内皮細胞障害などが関与する.
●術後DICでは術中発症で出血傾向を呈する場合もあるが,術後感染あるいは循環不全によるDICでは,血管内凝固優位の臓器虚血からくる臓器障害が主たる問題となる.
●術後DICの治療は,原因治療,抗凝固薬による過凝固の抑制,サイトカイン活性の抑制および臓器血流の維持,ならびに臓器不全対策に主眼をおいて治療する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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