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今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス 治療を睨んだIBDの臨床診断学
治療方針決定のための活動度や病態の捉え方
著者: 飯塚文瑛1 田中美紀1 戸田潤子1
所属機関: 1東京女子医科大学消化器内科
ページ範囲:P.1462 - P.1470
文献購入ページに移動●鑑別診断は重要だが,当初は腸炎の重症度で対応可能である.また重症度診断については,臨床的・病像的(内視鏡像的)所見に留意する.
●罹患範囲と活動期の範囲に留意,また初回か再燃かで有効薬量が異なる.
●ステロイド治療歴については,過去の有効量と無効量(再燃時に使用していた量)に留意する.その治療は副作用の検討・対策なしに行えない.
●腸炎症状の分析と経過観察(経過表を利用)が重要.適宜治療方針の再考(方針変更,ステロイド剤の増量または漸減)を行う.
●難治例はステロイドを漸減しつつ,新しい治療・補助療法を積極的にすすめる.
●クローン病の活動度判定は,簡易なほう(IOIBD)が日常有用である.
●IBDでは,栄養不良に有効で積極的な対処を行う.
●クローン病では,狭窄・瘻孔・膿瘍・肛門部病変・小腸病変に注意する.
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