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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻8号

1996年08月発行

今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス

治療を睨んだIBDの臨床診断学

IBDにおける発癌—内視鏡診断とサーベイランス

著者: 長廻紘12 藤盛孝博3 戸田潤子4

所属機関: 1群馬県立がんセンター 2東京女子医科大学消化器内科 3独協医科大学第2病理 4東京女子医科大学消化器内科

ページ範囲:P.1474 - P.1478

文献概要

ポイント
●長期経過したIBDにおけるcolitic cancerの発生頻度は12.5%(5/40)であったとの報告がある1).一般の大腸癌の頻度や年齢で比較すると,長期経過IBD,特に潰瘍性大腸炎は大腸癌のhigh risk groupといえる.
●潰瘍性大腸炎におけるcolitic cancerは,①多発癌が多い,②平坦で浸潤性,境界不明瞭と特異な肉眼型を示す,③未分化癌が多い,④dysplasiaを伴うものが多い,などの特徴があげられる.
●微細な形態診断学的根拠を基にした内視鏡検査は,colitic cancerの早期診断に貢献できるであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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