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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻8号

1996年08月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス IBD治療の基本薬

サラゾスルファピリジン—これからも標準薬か

著者: 小林清典1 勝又伴栄1 五十嵐正広1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.1495 - P.1499

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ポイント
●Salazosulfapyridine(SASP)は,sulfapyridine(SP)と5-aminosalicylic acid(5-ASA)のアゾ化合物である.
●SASPは,軽症〜中等症の潰瘍性大腸炎に対する第一選択の治療薬であり,大腸病変主体のクローン病においても有効性が確認されている.
●SASPは,副作用の発現頻度が高いことが問題である.SASPのなかで,非特異的抗炎症作用を有する5-ASAが有効成分とされ,副作用の多くはSPによるものと考えられている.そこでSPを除いた5-ASA製剤が開発され,SASPと同等の治療効果が確認されている.
●今後5-ASA製剤は,SASPの不耐例のみならず,軽症から中等症の潰瘍性大腸炎およびクローン病の治療に活用されていくものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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