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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻8号

1996年08月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス IBD治療の基本薬

5-ASA—治療体系は果たして変わるか

著者: 里見匡迫1 山村誠1 木下隆弘1

所属機関: 1兵庫医科大学第4内科

ページ範囲:P.1500 - P.1504

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ポイント
●5-ASAは,salazosulphapyridine(サラゾピリン®)の抗炎症作用の有効成分とされている.単独の経口投与では,急速に上部消化管から吸収されるため効果がない.このため5-ASAをコーティングするか,他のものと結合させて吸収を遅延させるようにした製剤が用いられている.
●5-ASA製剤は,欧米では既に潰瘍性大腸炎の軽症・中等症の緩解導入および緩解維持の目的のために広く用いられている.対象と目的はサラゾピリン®と同様であり,効果もほぼ同じで,比較的副作用が少ないとされている.
●5-ASA製剤が炎症性腸疾患の現在の治療体系を変えるとは考えられないが,副作用の少ない点から,使いやすい薬剤として今後用いられることが多くなるであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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