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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻8号

1996年08月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス IBD治療の基本薬

止痢剤・鎮痙剤・抗生物質をどう用いるか

著者: 柳川健1

所属機関: 1湘南鎌倉総合病院内科

ページ範囲:P.1512 - P.1514

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ポイント
●止痢剤・鎮痙剤は,特に重症例の炎症性腸疾患(IBD)に重篤な合併症であるtoxicmegacolonを引き起こすことがあるので注意が必要である.
●クローン病(CD)において,閉塞や狭窄病変が疑われる場合には止痢剤・鎮痙剤を使ってはならない.
●腹腔内感染を合併する場合には,広域スペクトラムの抗生物質を用いる必要がある.
●Primary therapyとしての抗生物質の効果は潰瘍性大腸炎(UC)では否定されている(フラジール®).しかし大腸型CDで,特に瘻孔を有する場合,メトロニダゾールが有効である.
●メトロニダゾールは副作用が比較的多く,特に末梢神経障害の出現に注意する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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