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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻8号

1996年08月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患治療のジャイアント・ステップス IBDの栄養管理と在宅管理

クローン病における完全静脈栄養の適応と限界

著者: 正田良介1 松枝啓1

所属機関: 1国立国際医療センター消化器科

ページ範囲:P.1525 - P.1527

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ポイント
●完全静脈栄養は,クローン病の急性期腸管病変自体を改善する.
●成分経腸栄養に比較して,その治療効果がより高いわけではない.
●経腸栄養に比較して,経済性・安全性・簡便性などでは劣る.
●完全静脈栄養の絶対適応とされていた短腸症候群・狭窄・瘻孔を持つ症例でも,他の治療法が行われるようになってきている.
●完全静脈栄養の絶対適応は減少しつつも,極端な短腸症候群,経腸栄養不応例などは確実に存在している.
●完全静脈栄養から経腸栄養への移行は,可能ならでき得る限り早期に行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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