文献詳細
Drug Information 副作用情報・5
文献概要
今回は,薬剤性ショック(1)でも簡単に紹介した例を詳細に述べたい.重症のCOPD(慢性閉塞性呼吸器障害)の患者に二次的に生じた偽性腸閉塞(排便困難)に対してプロスタグランジン製剤を使用し(適応外),発熱・血圧上昇,投与終了後解熱,血圧の低下をきたし,ショック状態となって,心肺停止後,いったん蘇生したが,4ヵ月後に死亡した例である.医師が訴えられ,最近判決が下され,医師が敗訴している.
掲載誌情報