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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻9号

1996年09月発行

文献概要

今月の主題 レディースクリニック 妊娠中にみられる問題

妊娠と感染症

著者: 青木泰子1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系内科

ページ範囲:P.1668 - P.1670

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ポイント
●女性の尿路感染症の治療にあたっては,妊婦では無症候性細菌尿を含む尿路感染症の頻度が高いことを考慮すべきである.
●胎児に感染し,児に重篤な障害をきたす危険のある疾患としてTORCH症候群が挙げられるが,これらの疾患は不顕性感染が多く,血清抗体価の解釈に注意を要する.
●HIV(ヒト免疫不全ウイルス)キャリアから児への感染率は約1/3である.HBV(B型肝炎ウイルス)はワクチンとHBIG(B型肝炎免疫グロブリン)の投与により,ATLV(成人T細胞白血病ウイルス)は授乳の禁止で感染が防止できる.
●最近,若年者の結核がやや増加しており,妊婦でも診断の遅れをきたさないよう注意すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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