icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻9号

1996年09月発行

今月の主題 レディースクリニック

妊娠中にみられる問題

妊娠中の外科的疾患

著者: 門田俊夫1

所属機関: 1埼玉医療生協羽生病院外科

ページ範囲:P.1674 - P.1675

文献概要

ポイント
●妊娠中は,通常でも食欲不振,腹痛,悪心,嘔吐などの腹部症状が出現し,白血球,アルカリフォスファターゼが増加し,血沈は亢進する.そのため,急性虫垂炎,胆嚢炎,イレウスなどの発見が遅れがちとなるので注意する.
●胎児の成長とともに虫垂の位置が右上腹部外側に移動するなど,診察する際も,妊娠月齢に応じた母体の解剖学的・生理学的変化を念頭に置いて行う.
●診断手技として,超音波検査が簡便かつ安全で,きわめて有用である.
●抗生物質の選択には,胎児への影響も考慮して,有効な薬剤をできるだけ短期間だけ使用する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら