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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻9号

1996年09月発行

今月の主題 レディースクリニック

女性と循環器疾患

下肢静脈瘤

著者: 海老根東雄1

所属機関: 1東邦大学医学部心臓血管外科

ページ範囲:P.1704 - P.1707

文献概要

ポイント
●妊娠・立ち仕事,加齢に静脈壁の脆弱性などの素因が加わり,浅在静脈・交通枝に弁不全を生じ,静脈血の慢性うっ滞状態が招来されて発症する大小伏在静脈の拡張・屈曲・蛇行であり,女性に多い.
●診断は,瘤の存在とその増悪に伴う症状の存在であり,Brodie-Trendelenburg・Perthes試験,血流・形態検査からなされ,瘤の成因と病態の把握のうえで治療法が選択される.
●治療は,軽度のものは圧迫療法,重度のものは手術(ストリッピング)である.最近,硬化療法が積極的に行われており,これは手術することなく硬化剤の注入のみでよく,入院を要せず,瘢痕を作らず美容的であり,これらの治療法の間にあって拡大している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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