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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻9号

1996年09月発行

文献概要

今月の主題 レディースクリニック 女性と消化器疾患

原発性胆汁性肝硬変(PBC)

著者: 渋谷明隆1 中沢貴秀1 西元寺克禮1

所属機関: 1北里大学医学部内科

ページ範囲:P.1722 - P.1725

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ポイント
●原発性胆汁性肝硬変(PBC)の約90%が女性である.皮膚掻痒感,黄疸を特徴とするが,無症候性のほうが多い.
●無症候性PBCの予後は良好であるが,約20%は症候性に進展する.
●女性の胆汁うっ滞では必ずPBCを鑑別する.診断のポイントは胆道系酵素の上昇,IgMの上昇である.女性でこれらの所見を呈する症例では抗ミトコンドリア抗体(AMA)を検査する.
●肝生検は診断・病期の確定に重要であるが,時にsampling errorがある.
●治療にはウルソデオキシコール酸(UDCA)が有効であるが,進展した肝硬変例では肝移植が必要になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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