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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻9号

1996年09月発行

文献概要

今月の主題 レディースクリニック 女性と悪性腫瘍

乳癌

著者: 村山章裕1 雨宮厚1

所属機関: 1大船中央病院外科

ページ範囲:P.1747 - P.1749

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ポイント
●生活様式の欧米化から,日本でも乳癌は増加傾向にある.
●乳癌の根治性を高める意図で,早期発見目的に乳癌検診が施行されている.一般的に触診が一次検診として行われ,異常を指摘された場合のみMMG(マンモグラム)やエコーによる二次検診が行われる.
●検診の有効性は,欧米でrandomized trialの結果,40歳以下では意味がないとされた.しかし日本では,trialなしで検診が大規模に実施されており,効果の統計的有効性はまだ証明されていない.検診の適応対象・方法・有効性を見直す時期に来ている.
●治療では温存療法が標準となった.欧米でrandomized trialが行われ,乳房切除と変わらぬ効果が示された.
●しかし日本では,trialもなく臨床家の勉強不足のため,各施設でばらばらの療法が施行されている.世界の標準的な乳癌治療が日本のどの地域にいても行われることが,21世紀に向けての乳癌専門医の課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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