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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻9号

1996年09月発行

文献概要

今月の主題 レディースクリニック 女性にみられる問題

経口避妊薬

著者: 青崎正彦1 半田淳2 柳田洋一3

所属機関: 1国立横浜病院臨床研究部・循環器科 2東京女子医科大学循環器内科 3国立横浜病院薬剤科

ページ範囲:P.1760 - P.1762

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ポイント
●経口避妊薬(ピル)は血液凝固因子を増加し,アンチトロンビンIII,線溶能を低下し凝固亢進状態を生じる.また,HDL-コレステロールを低下し動脈硬化を促進する.
●ピルの主要な副作用は静脈血栓塞栓症,虚血性心疾患,脳血管疾患,高血圧である.
●喫煙,高年齢(35歳以上),高血圧,高脂血症,糖尿病や循環器系疾患の既往歴を有する婦人は,ピル使用により循環器系疾患を合併しやすい.
●低用量ピルは高用量ピルに比べ,循環器系疾患の合併が少ない.
●ピルは月経異常,子宮内膜癌などの発生頻度を低下する.
●ピルの薬物相互作用にも注意する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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