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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻9号

1996年09月発行

文献概要

今月の主題 レディースクリニック 女性にみられる問題

化粧品皮膚炎

著者: 中山秀夫1

所属機関: 1中山皮膚科クリニック

ページ範囲:P.1775 - P.1777

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ポイント
●化粧品皮膚炎は,アレルギーを作る能力の高い色素や香料が野放しだった昭和30〜40年代には極めて多く,黒褐色の奇怪な色素沈着を残す色素沈着型化粧品皮膚炎も多くみられた.
●昭和40年代後半に行われたパッチテストで,原因アレルゲンの約80%が判明,以後は抗原除去治療でよく治るようになり,また厚生省の規制や,Guide lineで予防できるようになった.
●現在では,Propolisや無意味な植物成分などで起こる化粧品皮膚炎や,そこにステロイド軟膏を連用して起こるステロイド皮膚症が問題である.
●現在,世界で日本だけがパッチテスト試薬の市販を禁止しているが,この制度は早急に改める必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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